薄毛・はげの改善 抜け毛の正体と役割 [基礎的なこと]
抜け毛が多いことに気付くことで、薄毛の心配を始める人がいます。
今回は「抜け毛の正体」についてですが、医学的な見地から離れてみたいと思います。
育毛を行うために医学的な論拠が後ろ盾になるのは良く分かりますが、
決断するのは、やはり個人的な「思い」です。
抜け毛のメカニズムを紹介しても「知識を得て安心」してしまうのは、
育毛行動への思いが低いからと言えるかもしれません。
これは良し悪しの問題ではなく、当人が感じる危機感などによるものです。
冒頭の「抜け毛の量で薄毛を実感する」のは、とても分かりやすいですが、
言ってしまうなら、「もう薄毛は始まっている」わけです。
「それでは抜け毛の数を数えてください」と一斉に始めても、
そこから先は、個人の解釈に委ねられます。
元々、髪は健康な状態であっても毎日抜けるものです。
一般的に50~100本程度は「普通」と言われています。
この通常の抜け毛と「薄毛の抜け毛」を区別する目安として、
抜けた毛の根本をみるというのがありますが、
確認は大切ですが、見たところで何も変わりません。
そもそも根の張りが弱いから抜けるわけですから、
サイクルの一環で使命を全うした毛でも根は枯れています。
前にも申し上げましたが、毛量にも個人差があるわけで、
100本を許容範囲と思えない人もいます。
抜け毛は、その量や内容に目が行きますが、
薄毛に悩む人からすると、問題は抜けてしまった毛ではなく、
残っている毛が今後どうなるかのはずです。
ここで、残存する毛を維持するための
「サイン」が抜け毛なのだと解釈できなければ、
いつになっても、薄毛の不安とそれを鎮めるための情報探しに奔走し、
知りえた情報を安心に結び付けることに終始してしまいます。
「いやいや、客観的に捉えているよ」という方なら、
抜け毛の内容を分析して、若い毛や産毛が目立つようなら、
一生を終えた毛がごっそりあるよりも、
より切迫した状況が近づきつつあることに気付くかもしれません。
そして、これから必要なことを的確に判断できれば、
「別の視点」での、抜け毛の役割に気付いたと言えるでしょう。
抜けた毛に意志があるなら、
「危険に気付いてくれよ」と言いたいかもしれません。
当ブログで洗髪の記事を書いてから数週間経ちますが、
短い間でも、コツコツ始めた方から洗髪の見直し効果を頂いています。
こうして、お伝えする側からすれば、この上ない成果です。
抜けた1本と同等のものが育つまでには数か月の時間が必要です。
それも発毛環境が整っている場合のことです。
頭皮環境とヘアサイクルを整える段階では、
発毛剤の使用などで言われる「初期脱毛」が見られますが、
これも「抜け毛」であることは一緒です。
でも、「リセット」上でのことなら不安も一時的なもので済みますし、
真打登場のために前座が引っ込むのですから、
むしろ、「発毛が始まる」と期待が膨らむかもしれません。
抜け毛の正体と役割は状況と解釈により異なります。
多い少ないや後付けで理由を付けたところで、それだけでは毛は生えません。
抜け毛も、視点を変え、行動を起こすためのサインと解釈できれば収穫になります。
本来、抜け毛から気付かなければいけないのは、こんなことかもしれません。
ただ、心配するよりも「犠牲」から何かを得ることが大切です。
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